1.肘関節の機能解剖

肘関節は上腕骨,橈骨(とうこつ),尺骨により構成される.肘関節には2つの運動がある.一つは上腕骨と,尺骨・橈骨によって行われる蝶番運動で,上腕骨と橈骨軸が一直線になる角度を0度の位置とすると,正常では145度の屈曲運動,5度の過伸展伸展運動が可能である.もう一つの運動は尺骨の回りを橈骨が回旋する動きで胸郭に上腕をつけて肘90度屈曲させ,母指が頭側を,向いた位置を中間位とすると正常では90度の回内,9度の回外が可能である.肘関節の安定性は骨と側副靱帯によって保たれている.内側には内側側副靱帯,外側には外側側副靱帯がある.